みなみの解体解体コラムその他知らないと損!解体工事で起こる予想外のトラブル3選と解決策

解体コラム

2025.02.25

知らないと損!解体工事で起こる予想外のトラブル3選と解決策

こんにちは。南日本ハウスグループ南日本開発㈱【みなみの解体】です

解体工事は、建物を取り壊すだけのシンプルな作業と思われがちですが、実際にはさまざまなトラブルが発生することがあります。この記事では、他の投稿と被らないユニークなトラブル事例を3つ取り上げ、その原因と解決策、関係する行政機関や業者、さらには追加費用が発生するケースについて詳しく解説します。


事例1:解体工事中に埋設物が発見される

トラブルの内容

古い建物を解体している最中、地中から思わぬ埋設物が出てくることがあります。例えば、

  • 古い井戸

  • 廃棄された産業廃棄物

  • 過去の建物の基礎

  • 石やコンクリート塊

特に、過去に適切な埋戻し工事がされていなかった場合、こうした物が見つかる可能性が高くなります。

トラブルの原因

  • 過去の建物の解体時に適切な処理がされていなかった。

  • 古い地図や記録に埋設物の情報が記載されていなかった。

  • 施工主が事前に地盤調査を実施していなかった。

解決策

  1. 埋設物の種類を特定

    • 石やコンクリート塊であれば、解体業者がそのまま撤去可能な場合が多い。

    • 産業廃棄物の場合は、専門業者による適正な処理が必要。

    • 井戸の場合は、埋め戻し作業やお祓いが必要な場合も。

  2. 関係機関に相談

    • 産業廃棄物の場合 → 自治体の廃棄物担当部署

    • 文化財の場合(古い石碑など) → 教育委員会や文化財保護課

  3. 追加費用の発生

    • 埋設物の撤去費用:5万〜30万円(種類による)

    • 産業廃棄物処理費用:10万〜50万円

    • 井戸の埋戻しとお祓い費用:5万〜15万円


事例2:近隣からのクレームで工事がストップ

トラブルの内容

解体工事が始まると、

  • 粉じんが飛散して洗濯物が汚れた

  • 騒音がひどくて日中在宅している住民が困っている

  • 重機の振動で家が揺れる など、近隣住民からクレームが寄せられることがあります。

トラブルの原因

  • 事前の近隣説明が不十分だった。

  • 養生シートの設置が不適切で、粉じんが飛散してしまった。

  • 作業時間が早朝・深夜に及んでしまった。

解決策

  1. 事前の近隣挨拶と説明会

    • 工事開始の1週間前には、近隣住民に説明を行う。

    • 工事時間や対策について理解を得る。

  2. 適切な防塵・防音対策

    • 防音シートを設置し、振動を最小限に抑える。

    • 散水作業を徹底し、粉じんの飛散を防ぐ。

  3. 関係機関の対応

    • 自治体の環境課や建築指導課に相談し、指導を受ける。

    • クレームが解決しない場合、調停機関に相談。

  4. 追加費用の発生

    • 防音シート追加費用:3万〜10万円

    • クレーム対応による工期延長:1日あたり5万〜15万円


事例3:隣家との境界トラブル発生

トラブルの内容

解体工事を進める中で、

  • 隣家の敷地に足場がはみ出している

  • 境界のブロック塀が壊れた

  • お互いの境界線が曖昧で争いが起きた

こうした問題が起こると、工事の遅延や隣人トラブルに発展することがあります。

トラブルの原因

  • 事前に正確な測量を行っていなかった。

  • 足場を組む際に許可を取らずに隣地にはみ出してしまった。

  • 解体作業時に誤って隣家の塀を破損した。

解決策

  1. 工事前に境界確認を行う

    • 土地家屋調査士に依頼し、境界測量を行う。

    • 隣地との境界線を明確にし、トラブルを未然に防ぐ。

  2. 隣地の許可を得る

    • 足場を一時的に隣地に設置する場合は、事前に許可を取る。

    • 書面で合意を取ることで後々のトラブルを防ぐ。

  3. 万が一破損が発生した場合

    • 破損箇所の修理費用を業者の保険でカバーする。

    • 交渉が必要な場合は、弁護士や調停機関を利用する。

  4. 追加費用の発生

    • 境界測量費用:5万〜20万円

    • 境界トラブルによる工事中断:1日あたり5万〜10万円

    • 塀の修理費用:10万〜50万円


まとめ

解体工事は単に建物を壊すだけでなく、予想外のトラブルが発生することがあります。しかし、事前準備と適切な対応を行えば、大きな問題に発展せずスムーズに工事を進めることが可能です。

解体工事を依頼する際は、

  • 事前の調査と測量を徹底する

  • 近隣への説明をしっかり行う

  • 想定外のコストが発生する可能性を考慮する

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