こんにちは。南日本ハウスグループの南日本開発株式会社【みなみの解体】です。
ガソリンスタンドの解体は、危険物を取り扱うため、通常の住宅の解体よりも一層の安全性が求められ、慎重に進める必要があります。このため、工事は難易度が高く、費用も増加する傾向にあります。 今回は、ガソリンスタンドの解体に関する重要なポイントや手順について詳しく見ていきましょう。
ガソリンスタンドの建物
2. 建物の壁、柱、床、屋根は耐火構造または不燃材料でなければなりません。
3. 窓や出入り口には防火設備が設置されています。
4. 固定給油設備および固定注油設備の間には、少なくとも1メートルの間隔が必要です。
地下タンクの掘削は5メートルの深さに達し、鋼矢板で土留めが行われます。
地下タンクには、1KL、2KL、10KL、20KL、30KLなどのサイズがあり、最大50KLのタンクは約6トンの重さを持ちます。
タンク内にはガソリンや軽油など異なる種類の油を仕切って収納することが可能です。
地下タンクはコンクリート基礎の上に据え付けられ、バンドで固定されます。
周囲のコンクリート支柱がタンクの上部を支え、保護します。掘削は深さ5メートルまで行われ、タンク基礎部分は異形丸棒鉄筋φ13mmの鉄筋を使用し、200mm間隔で配置された強固な基礎が組まれています。タンクの油配管は、異なる油の種類ごとに分けられ、樹脂配管が砂で保護されています。ドライブウェイはコンクリートで舗装されています。
解体の順序
内装処分
キャノピーの撤去(屋根)
建物解体
地下タンクの処理
次に、ガソリンが保管されている地下タンクの処理を行います。
地下タンクは、内部に残っているガソリンや可燃性ガスを完全に除去した後に撤去する必要があります。残油を抜き取る際には、バキュームカーを利用して吸い取ることができます。特殊な薬剤と高圧洗浄機を用いてタンク内部を洗浄します。洗浄が完了した後は、タンク内に水を張り、油膜の有無を確認したり、ガス検知器を使用して可燃性ガスの存在をチェックしたりすることが重要です。これにより、引火の危険性がないかを確認します。
地下タンク内が除去された後、タンク本体の処理に進みます。方法は2種類あります。
・地下のタンクを取り除く際には、タンク内に引火しないようにするために不燃性ガスを入れて処理します。その後、掘り起こしてそのままの形で処分場に運びます。
・タンクを埋め立てる際には、油が残っていないか確認し、タンクに水や砂を入れてから周囲にコンクリートを流し込んで埋め立てます。
いずれの方法を選択する場合でも、地元の自治体や関係機関との連携が重要です。安全かつ環境への配慮をしながら、適切な処理方法を選択し、タンク本体の撤去処理を行うことが求められます。
整地
解体現場に残されたコンクリートやガラスなどの廃材を取り除く作業を行います。その後、整地のために新しい土を搬入し、重機を使用してしっかりと転圧します。土地の整備の程度は、今後の利用目的によって異なりますが、整った土地は買い手を見つけやすくなるでしょう。土を敷地内に運び入れ、しっかりと転圧して整地作業を完了させます。
ガソリンスタンドの解体費用
ガソリンスタンドの解体にかかる費用は、一般的に300万円から1,000万円程度とされています。しかし、事前に土壌汚染の有無を確認することが非常に重要です。土壌汚染が発見された場合、解体費用が数千万円を超えることもあるため、十分な注意が必要です。また、地下タンクの処理方法によっても費用が異なりますので、処理方法を自治体と相談しながら充分に検討しすることが重要です。また、解体後の土地の売却や補助金の活用、土地の有効利用を検討することも解体費用を抑えるポイントとなります。
ガソリンスタンド解体時の注意点
1. 安全確保
ガソリンスタンドの解体作業は非常に危険な作業であり、燃料タンクに火種が近づいたときに、火災や爆発のリスクが高いため、爆発事故が起きてしまう可能性があり、十分な安全対策が必要です。作業員は適切な防護具を着用し、周囲の人や建物から適切な距離を保つことが重要です。解体工事をする際に十分な対策が必要です。
2. 環境への配慮
ガソリンスタンドは地下に燃料タンクが埋設されている場合があり、解体作業中に地下水や土壌への汚染が発生する可能性があります。ガソリンスタンドの解体工事前に、地下の燃料タンクをタンクを残した状態で売却できるのかを確認して、できない場合は適切に処理し、環境への影響を最小限に抑えるように注意する必要があります。ガソリンスタンドには、油の流出など土壌汚染のリスクが考えられるため、解体後の土地を売却する場合は、解体前に土壌汚染調査をすることが重要です。
3. 建物の構造確認
ガソリンスタンドの建物は独特な構造を持っている場合があり、解体作業中に予期せぬ事故が発生する可能性があります。建物の構造や強度を事前に確認し、解体方法を適切に計画することが重要です。
4. 機械や道具の選定
ガソリンスタンドの解体には特殊な機械や道具が必要となる場合があります。解体作業を行う際には、適切な機械や道具を選定し、専門家による作業を行うことが重要です。
5. 解体後の廃棄物処理
ガソリンスタンドの解体作業が完了した後は、解体された建物や廃棄物を適切に処理する必要があります。廃棄物処理法に則り、解体された建物や廃棄物を適切な場所に運搬し、処分することが必要です。
まとめ
ガソリンスタンドの解体作業は、一般的な住宅の解体よりも危険性が高いため、十分な安全確認を行い、慎重に進める必要があります。業者を選ぶ際のポイントとしては、「危険物取扱者」の資格を有し、特殊な重機や道具を備えていること、さらにガソリンスタンドに限らず、住宅などの解体に関する豊富な経験を持つ業者を選ぶことが重要です。経験豊富な業者は顧客からの信頼も厚く、作業が丁寧で安全に行われる傾向があります。
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